墨蹟(ぼくせき)

墨蹟(ぼくせき)とは

茶道具の取り合わせの中心になる墨蹟

掛け軸には茶会や茶事の趣旨を表す役割があり、茶席において最も重要な物という位置づけにあるものです。
掛け軸の内容に応じて、茶道具の取り合わせが決まると言われる程ですので、茶道の中心であると言っても過言ではないでしょう。
基本的にどの掛け軸を使用するかは自由に選ぶ事が出来るのですが、代表的なものを挙げるなら、やはり墨蹟です。
墨蹟とは禅宗の僧侶によって書かれた字の事で、墨筆で書かれた筆跡のもの、あるいは禅僧の書跡を指すのが一般的です。
茶事に出席するのであれば、墨蹟に書かれている言葉の意味やその茶事で選ばれた背景、茶道具の取り合わせの工夫など、様々な想いに目を向けてみましょう。

掛け軸の骨董品の代表作が墨蹟

骨董品として価値ある掛け軸はたくさんありますが、茶席で使われる掛け軸の代表例と言えば、やはり墨蹟でしょう。
墨蹟の骨董品であれば、多少傷みや劣化、汚れがあったとしても価値のつく物もありますので、家で古い墨蹟を見つけた場合は、すぐに骨董品の鑑定士さんに見てもらいましょう。

墨蹟の始まりは室町時代の中期

茶道の始まりは室町時代からと言われていますが、墨蹟は初期の頃から主流だったわけではありません。
もともとは唐絵や仏画が中心だったのですが、村田珠光が一休禅師から授かった墨蹟を使用したのをきっかけとして、茶席で墨蹟を中心として掛けられるになったと言われています。
墨蹟の内容には、偈頌や像賛、印可状や香語、法語や大字、安名や祭文、願文に詩文などたくさんの種類があります。
それぞれに込められた想いや願いを感じ取り、茶道具の取り合わせの試行錯誤や、茶席の趣旨を理解するなど、茶道の奥深さを感じましょう。
墨蹟を知る事が茶道を知る事にも繋がるのです。

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