帛紗(ふくさ)

帛紗(ふくさ)とは

持っているだけでも上品な帛紗

帛紗は茶道具の中でも特に目立つものではありませんが、お茶を点てる上で欠かせないものです。
帛紗は茶器を扱う時に使われる布の事で、絹で作られているものがほとんどです。
主な出番はお茶を点てる時に茶器を拭く、あるいは茶道具を拝見する時に器物の下に敷いたりして使われます。

流派によって使い分ける帛紗

帛紗には古帛紗と出帛紗と呼ばれるものがあり、主に流派の違いで使い分けます。
しかし、流派によって使い分ける場合もあれば、薄茶と濃茶かで使い分けるなど、その時代、茶会によって使われ方は微妙に変わってきますので注意が必要です。

古帛紗

古帛紗は基本的に裏千家で使われ、茶器を拭いたり、点てたお茶を運ぶ時に使われます。
男の人は緑や紫といった寒色系の帛紗を使い、女性は赤やオレンジなど暖色系の帛紗を使うのが主流です。
また、春先は梅を冬は雪というように、季節に合う染柄の帛紗を使い分けますが、春を連想させる桜は日本の代表花という事もあり、茶道では1年中使う事が出来ます。

出帛紗

出帛紗は主に表千家で使われ、サイズは立てが9寸、約27センチで横が9寸3分、約28センチです。
使い方としては、濃茶を出す時に添えるのですが、出帛紗はお茶碗によって使い分けるのではなく、茶碗を選ばず使用されます。
また、近年では裏千家でも出帛紗を使用される事が増えてきていて、一概に古帛紗が裏千家、出帛紗が表千家というわけではありませんので注意しましょう。

帛紗にも骨董品はある

帛紗は料理で使われる布巾と同じように、消耗品のように思われている人も多いのですが、実際は帛紗の骨董品もたくさんあります。
但し、骨董品として価値の出る帛紗は時代が分かり、新品同様のものである事、さらに破れていたり、汚れやシミがないかが重要になります。
また、時代が分からない帛紗でも錦織のものや有名作家による帛紗であれば高い価値がつく事がありますので、古い時代と思われる帛紗が見つかった場合は、一度骨董品の鑑定士に見てもらいましょう。

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