現代の茶道 ~女性が習い事に「茶道」を選ぶ理由~

茶道はこれからどう変化していくのか?

日本にお茶が伝わり、茶の湯という文化が育まれてから、茶道は様々な変化を遂げてきました。
一部の特別な階級の人のみの楽しみから、賭け事の場、自分の手柄の褒美や権力を示す場、自然と調和し精神性を究める場、そして階級を超えて日本人皆の文化になり、花嫁修業の一つになり、海外に発信していける日本の代表的な文化の一つとなり、そして現代に続く茶道へと、時代によって変化しながら茶道は今でも受け継がれています。
そんな茶道はこれからどう変化していくのでしょうか?

今は茶道の若者離れが懸念されています。
しかし、茶道文化の衰退を不安に思う必要はないのではないでしょうか。
現代はパソコンや携帯電話一つで何でも手に入る時代です。
お茶も、海外ものから国産のものまで、緑茶も紅茶もコーヒーでもどんな種類のお茶も簡単に手に入ります。
しかし、茶室という侘びさびの厳粛な空間の中で、お茶を点て、季節の和菓子を頂き、四季の変化を感じる様は、茶道という文化に触れなければ手に入らないものです。
何でも手に入る時代になったからこそ、時間と手間をかけなければ手に入らないものを求めるようになるのではないでしょうか。

その一つが茶道でしょう。
茶道の文化の中には、四季の変化に合わせた様々な知恵や工夫が盛り込まれていて、作法から茶道具、茶室の様子など毎回違った世界へと変化していきます。
また、茶室には様々な仕掛けが施されていて、例えばにじり口です。
にじり口は腰をかがめなければ通れない作りになっていますが、これは腰を低くして謙虚さを持つだけでなく、視線を変化させる事で周りの風景が変わる事を説いている役目もあるのです。
同じ場所でも、視点を変えるだけで違う世界が見える。
茶道には行動一つから学べることがたくさんあるのです。
そして、こうした茶道の醍醐味を本当に味わえるのは、四季のある日本ならではの特権です。
海外にも茶道の文化は広まりつつありますが、日本でもまた、茶道の文化は注目を集めていくことでしょう。

現代女性にとっての茶道の役割

明治時代に入った頃から、茶道は女性の花嫁修業の課題の一つとして捉えられていましたが、現代もまた、花嫁修業であり自分磨きの場であり、内面を磨く場として茶道が注目されているのです。
働く女性が増えた今、女性らしさを意識すること忘れて、意識しようにも出来ずに、日々忙しく働いている女性は大勢います。
しかし、慌ただしい毎日の中で、女性特有の柔らかさ、優しさ、華やかさを醸し出すことは出来ません。
そこで注目されたのが茶道なのです。
茶道を学ぶという事は、慌ただしい日常から離れられるということです。
何てことない動作にも意味がある事を知り、効率化して省くのではなく、合理性を追求しながらも相手を思いやる視点で行動を考えながら、場を作っていきます。
自分は一歩引いて、目の前にいる人を最大限もてなそうとする心は、成熟した大人へと通じていく学びと稽古の場です。
まさに、茶道は内面磨きであり自分磨き、ひいては男性に魅力的な存在に見てもらうための、現代の花嫁修業でもあるのです。
そして、そんな女性の思いに応えるべく、現代の茶道教室には仕事帰りに通える工夫や配慮がされている茶道教室が増えてきているのです。
慌ただしい毎日の中で茶道の文化に触れる事は、昔よりもはるかに身近な存在になっているのです。
1ヶ月、1年があっという間に過ぎていくと感じる働く女性にこそ、ゆっくりとした時間を味わえる茶道はお勧めです。

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