花入れ(はないれ)

花入れ(はないれ)とは

さりげない華やかさを醸し出す花入れ

茶道具と言うと、茶碗は茶筅、茶釜などお茶を点てる時に必要な物を想像しますが、花入れの様にお茶を出すにふさわしい空間作りに必要な物も大切な茶道具です。
花入れとは、茶室の床の間に飾る花を入れる器の事で、いわゆる花瓶の一つです。
花入れの形には、経筒や鶴首、角木や中蕪、耳付や旅枕などたくさんの種類があり、花入れを集める事が趣味となってしまう人もいるほどです。

骨董品の花入れは見るだけでも楽しめる

花入れには花を生けなくても華やかな印象を醸し出す派手な物もありますが、骨董品を中心に、多くの花入れはシンプルで和に溶け込むデザインばかりです。
特に骨董品として価値が出る程に、シンプルさは増してくるといっても過言ではないでしょう。
骨董品の花入れは、花を飾らず置いておくだけでも絵になるものばかりですので、見ているだけでも楽しめる事でしょう。

花入れを置く板にもこだわりがある

床の間に花を飾る時には直接花入れを置くのではなく、薄板を敷き、その上に飾ります。
そして花入れと薄板には真と行、そして草の種類があり、どれを選ぶかによって使い方の決まりがあるのです。
例えば、真であれば、材質には古銅に青磁、染付に祥瑞、そして赤絵のどれかを選び、形は置花入れか立ち上がりの形をした物、薄板は板の縁が矢筈形になった矢筈板を使います。
草であれば、材質には伊賀や真楽などの素焼か竹かかごを選び、形は様々で薄板には木地や焼杉板の蛤端を使うといった約束事があるのです。
使い方や組み合わせに決まりがあると難しい事のように感じてしまいますが、真、行、草とそれぞれに決まりがあるのは、それが最も場を調和させる組み合わせになるからです。
難しく考えず、先人が試行錯誤の上見つけ出した美しさの基本を覚え、花入れによって変わる茶室の雰囲気の違いを楽しみましょう。

花を生ける時にも決まりがある

花を生ける際にも真、行、草と決まりがあり、真であれば真っ直ぐに生けられるものを、草にはつるや垂れ下がった姿のものを飾るなど約束事がありますが、本数や組み合わせは特に決められていません。
茶道には様々なシーンで約束事があり、決りを覚え守る必要がありますが、全ての基本は自然である事です。

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