掛け軸(かけじく)

掛け軸(かけじく)とは

茶席を際立たせる掛け軸の役割

掛け軸とは、床の間に掛けられる書や画の事ですが、掛け軸も立派な茶道具の一つなのはご存知でしょうか。
茶道はお茶を点て、頂く事だけが目的なのではなく、使われる茶道具や茶席の空間を味わう事にも意味があります。
そして、茶席の空間を作り上げる中心となるのが掛け軸なのです。
掛け軸は茶席という場を際立たせ、その茶会の目的や趣旨を提示する役割があり、茶席の主役と言っても過言ではありません。
お茶を味わうだけではなく、掛け軸に書かれている言葉や表装の作りや素材にも注目し、場を味わう事にも意識を向けてみましょう。

茶席で用いる掛け軸の選び方

掛け軸には墨蹟や消息、画賛に懐紙など種類がたくさんあり、そこに書かれる言葉も数えきれない程の種類があります。
また、掛け軸の中には茶席に使う事を目的として書かれているものもと、そうでないものがありますが、茶席専用掛け軸を使わなければならないという決まりはなく、茶会の趣旨に沿っているものであれば自由に選ぶ事が出来ます。
また、茶道具の骨董品は魅力あるものが多く、新しい物を購入するよりも骨董品を使いたいという人は大勢いますが、その中でも特に掛け軸には骨董品だからこそ出せる味わいがあり、新しいものには到底追いつけない奥深さがあります。
茶席で飾る掛け軸を探している人は限定して探すのではなく、視野を広げて掛け軸探しを楽しんでみましょう。

掛け軸の見所

茶道具には真行草という三種類に分けられる物が多いのですが、掛け軸にも他の茶道具と同様、真行草の三種に分類する事が出来ます。
掛け軸の真行草の分け方は、主に文字が書かれている本紙を縁取る一文字の表装の仕方によって区別され、四方を一文字で囲まれている総縁のタイプが真、本紙の上下それぞれに一文字をつけているタイプが行、一文字のないタイプが草と分けられます。
掛け軸の見所はたくさんあり、書かれている言葉だけでなく、真行草の作り、本紙の紙の素材や厚さの具合、掛け軸の巻き上げや巻き下ろしに使われる軸の素材や塗の種類など、他の茶道具と同様、見所はたくさんあります。
何の知識も持たずに拝見しても掛け軸の味わいを感じる事は出来ますが、事前に掛け軸の基本を押さえておくと、よりその茶席に込められた想いを感じる事が出来るのでお勧めです。

茶席で主に登場する掛け軸の種類

掛け軸の種類はたくさんありますが、主に茶席で登場するのが墨蹟と古筆と消息です。
墨蹟は禅宗の僧侶が黒筆で書いた筆跡の事で、古筆は平安時代から鎌倉にかけての能筆家によって書かれた筆跡、消息は手紙の事です。
この三種は掛け軸の骨董品の中でも代表的なものですので、目にする事も多いと思いますが、特に茶席で登場するのが墨蹟でしょう。
茶道の世界で使われる掛け軸の中では、禅語で書かれているものを大切にする事が多いので、墨蹟の登場率が最も多く、骨董品としても価値の高いものが多いという特徴があります。
家で古い墨蹟の掛け軸が見つかった場合は、大切に保管、あるいはすぐに骨董品屋さんで見てもらいましょう。

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