建水(けんすい)

建水(けんすい)とは

茶道の中で大切な役割を持つ建水

建水は茶道具の中でも縁の下の力持ち的な役割を持つ道具で、茶碗をすすいだお水や茶碗を温めるのに使ったお湯を捨てるのに使います。
茶道の表舞台では汚れ物は出ない、あるいは出ても人前では捨てないという印象がありますが、実際は捨てる必要のあるお水やお湯は出てしまうものなのです。
しかし、わざわざ裏に回って使い終わったお水を捨てに行くわけにはいきませんので、客人に見えないように捨てる必要があります。
そこで役立つのが建水なのです。

裏方の主役の茶道具は建水

お茶会などに出席すると、茶釜や風炉、茶碗や茶筅、茶器など代表的な茶道具はよく目にすると思いますが、自分でお茶を点てた事のない人は建水があったかどうかも分からないという場合が多いと思います。
建水は汚れものを受け止める道具ですので、茶道具の中でも一番格が低い道具であり、運んでくる時も、お茶を点てている時も、客人の目につかない位置に置かれているので気が付かない事が多いのです。
人目についてはならない建水ですが、茶道ではなくてはならない道具の一つですので、建水は言わば縁の下の力持ちなのです。

種類が豊富な建水

建水に使われる素材は唐銅や陶磁器、木地や砂張など様々で、形もこうでなければならないという規定はありませんので種類は豊富です。
しかし、七種建水という代表的な形はあります。
七種建水は昔からある建水の代表的な形で、大脇差に差替、槍の鞘に棒の先、瓢箪に餌畚、鉄盥の七種類は骨董品としても有名で、国立博物館などに展示されています。
骨董品として展示されている建水の中には、建水ではなく水翻や水覆、水建などと書かれている事がありますが、昔や建水ではなくみずこぼしと呼ばれていた為ですので、どれも同じ建水と理解しておきましょう。

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