香合(こうごう)

香合(こうごう)とは

小さくても存在感の大きい香合

香合は、それだけ見たら小さくて何に使うのかも分からず、茶道具の一つと言われても、あってもなくても大した変わりはないだろうと思う人は大勢います。
しかし、香合は茶道の中で切っても切れない縁で結ばれているものです。
お茶を点てる前には、茶室とそこに集まる人々の精神を清めるに香がたかれるのですが、その香を入れる容器が香合なのです。
つまり、香合は人々をお茶の世界へと導く為に必要な茶道具という事です。

香合の種類と使い分け

香合の種類は豊富にあり、なかなか見つからないはずの骨董品でも、身近な所で探すだけでも骨董品の香合は数えきれない程見つかる事でしょう。
そんな種類豊富な香合にも、あらゆる茶道具を同じように、使い方の決まりがあります。
まず、香合には大きく分けて3つに分類する事が出来、風炉で使う物、炉で使う物、風炉と炉の兼用で使える物に分ける事が出来ます。

風炉で使う香合

風炉で香をたく場合、白檀といった香木が使われますので、香合は螺細や蒔絵といった漆器タイプの物や、古木や銘木で作られた香合を選びます。

炉で使う香合

炉で香をたく場合は練香を使いますので、陶磁器タイプの香合が選ばれます。
陶磁器タイプの香合には染付と呼ばれるものから、楽焼や国焼、仁清があり、骨董品でもよく見かける香合として知られています。

風炉と炉の兼用

そして最後に、風炉でも炉でも両方で使える香合についてです。
兼用という事は香木でも練香でも使えるという事ですので、貝や金属製の香合になります。
骨董品として見つけた香合の中には劣化が酷いものがありますが、これは練香を使う時に椿の葉を使用していなかった証拠で、知識のない人が使用していた可能性があります。
練香を直接入れて香をたくと、香が香合につき劣化しやすくなってしまうので、香が着かないよう椿の葉を入れて練香を入れるのです。

香をたく習慣は仏教と同じ歴史がある

香の歴史は仏教の歴史と同じだけあり、飛鳥時代に仏教と共に香が伝わってきたと言われています。
それ以降、身の穢れを祓う為に、今でいう香水の代わりとして、様々なシーンで香合が使われてきたのです。
茶道では室町時代が取り入れられ、現在まで親しまれてきました。
香合は飾るだけでも楽しめるデザインが多く、茶道具としてではなく、インテリアの一つとしても使えます。
香は精神を落ち着かせる効果もありますので、是非日常生活の中でも取り入れてみましょう。

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