茶道の歴史③ 戦国時代の茶道 ~名物茶器を手に入れる武将達~

戦国時代に欠かせなかった茶道と茶器

戦国時代、武士たちは大名からお給料をもらいながら、さらなる出世を目指して手柄を立て、大きな功績を重ねていきました。
この時、手柄の褒美として与えられていたのが、主に土地でした。
土地を与えられるという事は、その土地を支配する権限が与えられたという事です。
武士たちは領主や代官などの地位に出世するために日々努力していったのですが、褒美として土地を与えるには、大名にも限界があります。
そこで、織田信長が目を付けたのが茶道であり、茶器なのです。
戦国武将達の間で茶道を流行らせ、手柄を立てた武士に茶器を褒美として与える流れを作ったのです。
つまり、戦国時代にとって、大名が無理なく武将達に褒美を与えることの出来る茶道や茶器は欠かせない存在であり、今の紙幣と同じ役割を担っていたのです。

戦国時代に茶道が流行した理由

戦国時代はその名の通り、戦いの時代ですので武士社会です。
しかし、武士の社会では全てが戦いで決まる、という事はなく、武士の世界にも教養やステータス、社交性を身に着け、優雅でリッチな生活を送りたいと思う人は大勢いました。
こうした人の気持ちは今も昔も変わりません。
そんな武士達の教養やステータスの証明、社交性を磨く場が、茶道であり所持している名物茶器であったのです。
茶道を嗜み作法を身につけるということは、それだけで教養の高さを示す事ができ、茶会に参加した人達との交流を深めながら社交性を磨く事も出来ます。
また、当時は手柄を立てた褒美が茶器で与えられていましたので、名物茶器を持っているという事はそれだけ力のある武士であることを示すことも出来たのです。
このように、戦国時代に武士達のモチベーションを高める役目として大活躍していたのが、茶道であり茶器であったのです。

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