扇子(せんす)

扇子(せんす)とは

茶道の隠れたマストアイテムである扇子

茶道を習う、あるいは茶会に出席するのであれば帛紗や懐紙と同様に、欠かせない茶道具が扇子である事はご存知でしょうか。
扇子が茶道具なのかと疑問に思う人もいるかもしれませんが、お茶の世界に限らず、人と挨拶をする時は扇子を前においてお辞儀をするというのが本来の日本のマナーなのです。
茶道の世界に触れていくのであれば、茶道具として揃えるのではなく、日本人のマナーとして扇子を用意しておきましょう。

男女によって変わる扇子の選び方

扇子は一年を通して必要になる茶道具ですので、まずは季節を問わず使用出来る扇子を選ぶのがお勧めです。
また、男女によって扇子の大きさは変わり、女性用の扇子は長さ約15センチ、男性用で役18センチが一般的と言われています。
骨董品の扇子であれば、長さの表示は女性用が5寸、男性用が6寸と書かれている事が多いので、参考までに覚えておきましょう。

扇子が重要になる歴史の背景

そもそも、なぜ扇子が重要な茶道具になっているのか疑問に思う人は多いでしょう。
扇子の歴史は平安時代頃から始まったと言われ、挨拶をしたり、あおぐ為に使うだけでなく、和歌を書いて儀礼や贈答として贈ったり、花をのせて好意を寄せる異性に贈ったりと、扇子はコミュニケーションの一環であり、武士にとっては刀と同じ意味を持つ物として扱われてきました。
その為、骨董品の扇子はとても歴史が深く、様々な人の想いが込められた物なのです。
骨董品はその物がもつ歴史に触れる魅力もありますので、扇子はまさに骨董品として味わい深い逸品と言えるでしょう。
今ではあおぐ為の道具としてしか認識されていない扇子ですが、もともとは礼儀や感謝など、気持ちを表すものとして大切な役割があったのです。

茶道具としての扇子の使い方

茶道では、お茶を点てる事よりもまず扇子の使い方から習い始めるほど、扇子は茶道具としてではなく、茶人になる心得として大切な存在です。
扇子は茶道具の中でも特に豊富な使い方があり、茶道の基本として、人と挨拶をする時や席に入る時、茶道具を拝見する時は必ず扇子が必要になります。
また、この他にも利休百首が書かれている扇子を広げて稽古時に朗読したり、茶道のお月謝を広げた扇子の上に乗せて支払うなど、茶道の歴史を学ぶ本になりお盆になる、茶道においてまさに万能的な役割を持つのが扇子なのです。
茶道の基本はお茶ではなく、初めに扇子ありきと覚えておきましょう。

敬いの気持ちを表現する扇子の使い方

茶道では、挨拶をする時や茶道具を拝見する時に扇子が使われますが、これは動作の一つとして覚えるのではなく、相手に自分の気持ちを伝える表現法の一つと理解しておく事が大切です。
扇子を膝の前に置くという事で、茶道の世界では相手への敬いの気持ちを表現しているのです。
扇子の使い方に限った事ではありませんが、茶道では動作によって相手に自分の気持ちを伝えているという事を忘れないようにしましょう。

骨董品の扇子を選ぶ楽しみ方

骨董品を選ぶ楽しみは、その物の歴史の深さを感じる、作者によるデザインや作りの違いを見るなど見所はたくさんありますが、扇子の場合は誰がどのように使っていたかを見る、想像するのも選ぶ楽しみの一つです。
扇子には和歌や手紙が書かれたものがたくさんありますので、歴史や作者だけでなく、扇子に込められた想いに触れるという視点で、骨董品選びをしてみましょう。

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