仕覆(しふく)

仕覆(しふく) とは

茶道具を守り飾る仕覆の役割

仕覆とは、茶碗や茶入れ、薄茶器などの茶道具を守り、飾る役割を持つ袋の事です。
仕覆に使われる生地は名物裂や古代裂など歴史ある染織品が多く、金襴や緞子、間道など名物切と呼ばれる生地で作られているものは骨董品としても価値がありとても人気です。
名物裂とは、鎌倉時代から室町時代を中心として中国から伝わった染織品の事で、古代裂は明治時代以前に作られた染織品の事を指し、茶道具は茶碗や茶入れといった道具だけでなく、茶道具を覆うものにも、一つ一つに深い歴史があるのです。
季節ごとに合った茶道具を買い揃えるのは大変ですが、仕覆であれば季節毎、茶会の趣旨に合わせた物を用意しやすく、仕覆は茶道初心者にも人気があるのです。

代表的な3つの仕覆

代表的な仕覆と言えば、金襴に緞子、間道の3種類が挙げられます。
それぞれに魅力があり味わいがありますので、仕覆を購入する時の参考までに3つの仕覆の特徴を理解しておきましょう。

金襴

金襴は平箔を使って織り出された文様が特徴的な仕覆で、単色と金糸で作られた文様から、縦縞や格子の生地に金糸を使って織り出す文様など、様々な種類があります。
骨董品の仕覆の中でも特に種類が多く、好みの文様の仕覆も見つかりやすいでしょう。

緞子

緞子は5本ずつ用意した経糸と緯糸を使って地と模様を織りだす絹織物で、最も高級感溢れる仕覆です。
厚地な為に重量感があり、手触りが良く光沢のある仕覆なので高級品として知られていて、大切な茶道具を包むにはぴったりの仕覆と言えるでしょう。

間道

間道は縦縞や横縞、格子縞など縞文様が特徴的な仕覆で、仕覆の中では特に素朴で味わい深いものとしてなじみがあります。
緞子と比べて高級感があるわけではありませんが、他の茶道具と調和しやすい意味では最も使い勝手の良い仕覆と言えるでしょう。

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