透木釜(すきぎがま)

透木釜(すきぎがま)とは

炉の最後の締めは透木釜

茶道では、5月から10月は風炉、11月から4月の間は炉を使うのですが、使う釜も時期によって使い分けます。
例えば、炉の最後の締めとなる4月に使われるのが透木釜です。
透木釜は平たく羽がついている茶釜で、炉の縁に置かれた透木の木片に透木釜の羽の部分を乗せ、通気性を良くして使われる釜になります。

季節の変わり目を表現する透木釜

4月は炉から風炉へと移行する時期でもありますので、風通しが良く涼しげな印象を与える透木釜は、季節の変わり目を表現するのにぴったりの茶釜と言えるでしょう。
茶道具には、季節の移り変わりを感じられるデザインや作り、使い方を変えるなど、様々な工夫がされています。
茶道具を使う時、拝見する時は、季節をどう表現しているのかにも注目してみましょう。

透木釜を購入する時の注意点

透木釜には平釜や富士釜、平蜘蛛釜など平たく厚みのないデザインの釜が多いのですが、羽の大きさは釜によって違います。
その為、大きな羽がついている透木釜は炉縁に入らない、あるいは炉縁の幅ぎりぎりの大きさの為に透木釜の羽で炉縁を傷付けてしまう事があります。
また、羽が小さい透木釜の場合は、透木に乗せる時にバランスを崩しやすく、炉縁だけでなく透木釜を傷付けてしまうなど、慣れないうちは扱いが難しいものがあります。
様々な茶道具を使い慣れている人は、臨機応変に対応出来るかもしれませんが、茶道を習い始めたばかりの頃に茶道具を購入する場合は、扱いやすいかどうかも視野に入れて探していく事が大切です。

透木釜は骨董品としても人気の高い

炉から風炉へ変わる季節の変わり目に使われる透木釜は骨董品として人気の高い釜の一つです。
長い歴史を持つ茶道の世界では、茶道具を通して季節の変化を味わい、場が表現するおもてなし心を感じ、人と人との思いやり精神を育む知恵を学ぶ事が出来ます。
そんな茶道具の魅力を分かりやすく体現しているのが透木釜でもあるのです。
骨董品好きの人はもちろんの事、茶道を嗜む人にとって透木釜は是非手にしたい茶道具の一つと言えるでしょう。
骨董品として価値が高く値の張るものも多いですが、手の届きやすい価格のものもありますので、諦めず探していきましょう。

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