裏千家(うらせんけ)

茶道で最もよく知られているのが裏千家

茶道に関するテレビやドラマを見た時に、お茶を泡立てるようにかき混ぜ、クリーミーな泡のたった抹茶を目にした事のある人は多いでしょう。
あるいは、綺麗な和菓子が器に乗せられて出てくるシーンを思い浮かべる人もいるでしょう。
このように、茶道を習った事がない人でも知っている「これぞ茶道」というイメージは全て裏千家のものなのです。
意外に思われるかもしれませんが、茶道の流派の中で最も習っている人数が多いのが裏千家です。
三千家の本家である表千家でも、同じ分家の武者小路千家でもないのです。
では、なぜ裏千家は三千家の中でも人数が多いのでしょう?
その理由は華やかさです。
裏千家は他の流派とは違い、特に華やかでにぎやかな印象のする流儀が多いのが特徴です。
茶道具の種類も表千家や武者小路千家と比べて多く、見た目の印象にこだわったデザインのものも多いのです。

なぜ裏千家は華やかな印象が強いのか?

裏千家の流派はテレビやドラマなどで頻繁に取り上げられますが、これは、裏千家が他の流派と比べて茶道の世界を表現しやすいという特徴があるからです。
メディアで取り上げられやすいという事は、外から見ている人に分かりやすい動作や作法である、お茶や茶菓子のイメージを強く伝えられやすいということです。

こうした点を上手く押えているのが裏千家です。
しかし、裏千家は侘びさび精神に赴きを置いていないという事ではなく、より多くの人に茶道を、そして裏千家の流派を伝えていこうとしている為に、こうした工夫がなされているのです。
決して、派手にして目立とうとしている流派ということではありません。
茶道の経験のない人なら分かると思いますが、これから茶道を習っていこうとする人にとって、茶道の世界は敷居が高く、簡単に踏み込めない世界という印象を持つ人は多いものです。

しかし、裏千家のように華やかで賑やかなイメージを外に強くアピールしていく事で、茶道初心者の方にも気兼ねなく、楽しみながら茶道の世界を味わってもらう事が出来るのです。
裏千家で開かれるお茶会も豪華な内容、華やかな印象の催しが多いのもそのためです。
「素朴な雰囲気、質素な空間にこそ茶道の奥深さがある」と思う人には裏千家は派手に思われてしまうかもしれません。
しかし、裏千家は華やかな印象を醸し出しているだけで、茶道の心得は代々受け継がれてきたものをしっかりと守っています。
しきたりや作法、思想までもメディア思考に変化してきているわけではありませんので安心しましょう。
裏千家には、より多くの人に茶道の世界を伝える事ができ、さらに茶道に興味のない人にも「茶道とはこういうイメージ」というものを伝えられる凄さがあるのです。

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